愛国の起源 ─パトリオティズムはなぜ保守思想となったのか

将基面 貴巳

フランス革命の反体制思想は、いかにして保守の「愛国」思想を生んだのか? 古代ローマにおける起源から明治日本での受容まで、その思想的変遷を解き明かす。

愛国の起源 ─パトリオティズムはなぜ保守思想となったのか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 946円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:1658
  • 刊行日: 2022/06/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-07484-3
  • JANコード:9784480074843
将基面 貴巳
将基面 貴巳

ショウギメン タカシ

1967年神奈川県横浜市生まれ。ニュージーランド・オタゴ大学教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(Ph.D)。ケンブリッジ大学クレア・ホール・リサーチフェロー、英国学士院中世テキスト編集委員会専属研究員等を歴任。専門は政治思想史。著書にOckham and Political Discourse in the Late Middle Ages(Cambridge University Press)、『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞)、『言論抑圧』(中公新書)、『愛国の構造』(岩波書店)、『日本国民のための愛国の教科書』(百万年書房)、『従順さのどこがいけないのか』(ちくまプリマ―新書)等がある。

この本の内容

「愛国」思想は現在、右派や保守の政治的立場と結びつけて語られる。しかしその起源は、かつて古代ローマの哲学者キケロが提唱したパトリオティズムにあった。フランス革命では反体制側が奉じたこの思想は、いかにして伝統を重んじ国を愛する現在の形となったのか。西洋思想史における紆余曲折の議論を振り返り、尊王思想と結びついた明治日本の愛国受容を分析、さらに現代のグローバルな視点からパトリオティズムの新しい可能性を模索する。

この本の目次

第1章 愛国の歴史―古代ローマからフランス革命まで
第2章 愛国とは自国第一主義なのか
第3章 愛すべき祖国とは何か
第4章 愛国はなぜ好戦的なのか
第5章 近代日本の「愛国」受容
第6章 「愛国」とパトリオティズムの未来

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