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ちくま新書

間違いだらけの風邪診療

——その薬、本当に効果がありますか?

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07485-0

Cコード

0247

整理番号

1663

2022/06/07

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

たかが風邪、されど風邪。鼻・のど・咳・発熱……等の不調があらわれたとして、あなたは病院に行きますか? 診察を受け処方された薬が効かない・デメリットの多い、古い治療法の薬だったら? コロナ禍以後、社会全体で過敏になっている風邪っぽい症状。医療機関では、経験頼みで今や非常識も含む古い治療法と、エビデンス重視の正しい治療法とが混在しているリアルがある。後者ができる医師だけが風邪か風邪でないかを見極め、感染症医療にも対処できるスペシャリストである。風邪っぽい不調が出たとして、受診すべきタイミング、受診したとして医者はどこをどう診て、どう治療するのか、処方薬ごとの意味、効くのか効かないのか、最新の学説・方法論をもとに、患者側として知っておきたい情報を提供する。出される薬の種類で、最新学説をきちんとフォローしている信頼できる医者かどうかを判断することができるだろう。マスク・消毒・ワクチンなどコロナ禍以後知っておきたい感染対策についても「間違い」と正しい知識を紹介する。地域の町医者・コロナ禍の駆け込み寺として小児から大人まで治療、感染症専門医として日々研鑽をつづける敏腕医師による書き下ろし。

目次

第1章 風邪(かぜ)という名の感染症のリアル
第2章 風邪の見極め検査のリアル
第3章 COVID‐19と発熱・風邪診療外来のリアル
第4章 風邪薬のリアル
第5章 マスクのリアル
第6章 消毒薬のリアル
第7章 インフルエンザウイルス感染症のリアル
第8章 風邪に似た急性気道感染症のリアル
第9章 風邪の「見極めスキル」のリアル

著作者プロフィール

永田理希

( ながた・りき )

1999年、東邦大学医学部卒業。2005年、金沢大学大学院医学系研究科外科系卒、医学博士号取得。高岡厚生連病院、富山労災病院、福井県済生会病院に勤務。福井県済生会病院にて感染対策チームに所属し、北陸初の血液培養2セット義務化実施、術後抗菌薬長期予防投与などの撤廃化実施。感染症予備校と称し、「感染症倶楽部」を創設。全国の医療従事者を対象に感染症生講演開催、全国へ出張・WEB講演も開催。2008年、石川県加賀市にて「希惺会 ながたクリニック」を開業。風邪をはじめとした感染症やアレルギー疾患、皮膚外傷・創傷、生活習慣病、漢方診療などプライマリケア領域を中心に地域臨床最前線で診療に従事。2020年~同院研修医を対象に抗菌薬レクチャー開催継続中。2009年pdmインフルエンザ、COVID-19(2020年~)も含め、地域での新興感染症診療、後遺症専門外来に率先して従事。著書(単著)として「Phaseで見極める!小児と成人の上気道感染症」、「Phaseで見極める!小児と成人の風邪の診かた&治しかた」(いずれも日本医事新報社)などがある。

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