メルロ=ポンティ・コレクション
意識の本性を探究し、生活世界の現象学的記述を実存主義的に企てたメルロ=ポンティ。その思想の粋を厳選して編んだ入門のためのアンソロジー。
メルロ=ポンティの思想の魅力は、言いえないものを言うために傾ける強靱な思想的な営為にある。彼の思考の根幹にあるのは、客体であるとともに主体であり、見る者であるとともに見られるものであるという「身体」の両義性を考え抜こうとする強い意志である。この「身体」という謎によって開ける共同の生と世界の不思議さ。
言語について(表現としての身体と言葉
言葉の問題)
身体について(問い掛けと直観
絡み合い―キアスム)
自然について(自然の概念)
政治と歴史について(プロレタリアから人民委員へ
歴史の理論のための資料
個人の歴史と公共の歴史における「制度」)
芸術について(セザンヌの疑い)
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