哲学的思考 ─フッサール現象学の核心
フッサール現象学を徹底的に読みなおし、その核心である〈実存的世界〉と〈客観的世界〉とのつながりを解明。考えあうことの希望を提起。
【解説: 渡邊二郎 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0110
- 整理番号:ニ-3-2
- 刊行日:
2005/10/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:464
- ISBN:4-480-08937-3
- JANコード:9784480089373
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学問の「客観性」とはどういうことか?人は善や美を生きるが、善や美の根拠は何か?そうした根源的な問いを確かめ、共有していくための「方法」をフッサールは打ち立てた。そしてそれは、近代哲学の歴史のなかで鍛えられた「主観」へと立ち戻って思考する方法の極限のなかから生まれたものである。フッサールの現象学を徹底的に読みなおし、その核心である“実存的世界”と“客観的世界”とのつながりを解明する。日々を生きるふつうの人びとのなかに思想する営みをよび戻し、考えあうことへの希望と信頼をふたたび提起する渾身の論考。
序章 現代思想の“真理”批判をめぐって
第1章 “学問の基礎づけ”とは何か
第2章 “生”にとって学問とは何か
第3章 何のための“還元”か(1)体験への“内在”
第4章 何のための“還元”か(2)超越論的問題
第5章 いかにして“現実”は形づくられているか
第6章 科学の成果をどう理解するか―生活世界と学問
第7章 “社会”の現象学
終章 現象学的方法の意義と問題点について
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