象徴天皇という物語

赤坂 憲雄

天皇とはどういう存在か

天皇とはどんな存在なのか。和{辻2}、三島、柳田、折口らの論を検証しながら象徴天皇制の根源に厳しく迫る、天皇論の基本図書。
【解説: 中野正志 】

象徴天皇という物語
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:ア-2-5
  • 刊行日: 2007/10/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-09099-7
  • JANコード:9784480090997
赤坂 憲雄
赤坂 憲雄

アカサカ ノリオ

一九五三年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『遠野物語へようこそ』(共著、ちくまプリマー新書)、『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫)、『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『東西/南北考』(岩波新書)、『3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)など多数の著書がある。

この本の内容

象徴とは何か。象徴天皇制とは何か。根底から問われることのなかったこの問いに真正面から取り組み、あいまいさのぬぐえぬこの制度を支えたイデオロギーの系譜を緻密に検証する。前半では、象徴天皇制のいわば生みの親となった津田左右吉と和辻哲郎の論考や、象徴天皇制を歴史的見地から補強しようとした石井良助の天皇不親政論、「象徴」という器に独自の美学を盛り込もうとした三島由紀夫の天皇論を論じる。後半では、大嘗祭に天皇制の宗教的な核を見出した柳田国男と折口信夫の論を分析する。象徴天皇制の根源に厳しく迫り、天皇論の基本図書となった名著。

この本の目次

神と人間のはざまに
象徴
全体意志
不親政
文化概念
村の祭り
天皇霊
象徴の涯てに

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可