私の世界文学案内 ─物語の隠れた小径へ
生きる糧となる物語
文学こそが自らの発想の原点という著者による世界文学案内。深い人間観・歴史観に裏打ちされた温かな語り口で作品の世界に分け入る。
【解説: 三砂ちづる 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0198
- 整理番号:ワ-11-4
- 刊行日:
2012/02/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:288
- ISBN:978-4-480-09433-9
- JANコード:9784480094339
- 在庫 ×
人はなぜ小説を読むのか。父から娘への手紙という形をとって、本書ではさまざまな小説の中に人生の“隠れた小径”を探ってゆく。「家族に対するわだかまり」「自分にひそむかたよりの感覚」「人間の金銭欲とは」などの身近な切り口から、世界の代表的な文学を取り上げる。ドストエフスキー『罪と罰』、トルストイ『戦争と平和』から、デュラス、モラヴィア、カルペンティエールまで、作品の大筋と読みどころを紹介。深い人間観・歴史観に裏打ちされた温かい語り口で、作品の豊饒な世界と、文学を読む愉しみを語る。はじめて小説の扉を開く人のための格好の入門書。
1(トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』―自分にひそむかたよりの感覚
カフカ『変身』―家族に対するわだかまり
バルザック『従兄ポンス』―人間の金銭欲のすさまじさ
スタンダール『パルムの僧院』―情熱によって行動する人間のけだかさ ほか)
2(ギュンター・グラス『猫と鼠』―戦争で消えた友への鎮魂歌
フィリップ・ロス『狂信者イーライ』―ユダヤ人自身の反撥と吸引
ソール・ベロウ『犠牲者』―被害妄想の悪夢
アラン・シリトー『屑屋の娘』―庶民のなかの“生”の瞬間 ほか)
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