はじめての民俗学 ─怖さはどこからくるのか
民俗学から怪異を読む
現代社会に生きる人々が抱く不安や畏れ、怖さの源はどこにあるのか。民俗学の入門的知識をやさしくときつつ、現代社会に潜むフォークロアに迫る。
科学技術の発達した現代の都市社会においても、人々が強い関心を寄せつづける、妖怪・オカルトなどの「不思議な現象」。そのような心の源流にあるのは、いったい何なのだろうか。脈々と生き続ける、日本人の隠れた意識を探り当てるのに、民俗学はすぐれた力を発揮する。本書は、民俗学の入門的な知識と、学問としての流れをはじめの一歩から解説。さらには、エンガチョ、消えるタクシー客など、都市のフォークロアに適用して、身近な「怖さ」の裏にひそむ非合理的思考や神秘主義へのあこがれを読み解き、現代の民俗学の可能性を探る。
1 民俗学とは(民俗学の流れ
現代社会とフォークロア
「都市」へのアプローチ
ハレとケのとらえ方
気離れと穢れ
私と民俗学)
2 都市が秘める力(「都市」への誘い
「都市」の語り出すフォークロア
「不思議な場所」のテーマ
怖さはどこからくるのか)
3 再生への願い(ケガレとキヨメ
「白山」の意味
シラと再生
白比丘尼の長命
「白」のもたらすもの
熊野とシラ
生まれ清まり)
4 現代民俗学の可能性(「世の終わり」のフォークロア
「不可思議」な心意
流行神と祀り棄て)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可