霊魂の民俗学 ─日本人の霊的世界

宮田 登

出産・七五三・葬送など、いまも残る日本人の生活儀礼には、いかなる独特な「霊魂観」が息づいているのか。民俗学の泰斗が平明に語る。解説 林 淳

霊魂の民俗学 ─日本人の霊的世界
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0139
  • 整理番号:ミ-2-7
  • 刊行日: 2023/07/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-51193-5
  • JANコード:9784480511935
宮田 登
宮田 登

ミヤタ ノボル

宮田 登(みやた・のぼる):1936?2000年、神奈川県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授を務める。その関心は民俗学から日本史学、人類学等、周辺諸学におよび、研究の成果は国内外で評価された。

この本の内容

出産・七五三・成人・結婚・葬送など日本人が経験する人生儀礼や、各地に伝わる習俗や祭りのなかには、いかなる「霊魂観」が反映されているのだろうか。本書は、ミロク信仰から都市伝説までの多様な事例とともに、霊魂という実在が「この世」と「あの世」のあいだを往還するという日本独特の世界像と、その移動にともなって不安定になる霊魂をおちつかせるためにも儀礼が必要とされたことを説く。迷信の一言では片づけられない、日本の生活文化にいまも息づくアニミズム的心性を解明した宮田民俗学の真髄。講演記録を中心に編集された、平明な語り口による一冊。

この本の目次

1 日本人の一生(日本人の一生)
2 神・妖怪・祭り(神と妖怪の民俗学
祭りのコスモロジー)
3 女・子供・老人(女の霊力
サブカルチャーとしての老人文化)
4 現代社会と民俗学(ミロクと世直し
「血」と「スジ」)
補論 日本人の霊魂観と仏教

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可