自然権と歴史

レオ・シュトラウス 著 , 塚崎 智 翻訳 , 石崎 嘉彦 翻訳

本書を読まずに、
哲学は語れない。

自然権の否定こそが現代の深刻なニヒリズムをもたらした。古代ギリシアから近代に至る思想史を大胆に読み直し、自然権論の復権をはかる20世紀の名著。

自然権と歴史
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:シ-33-1
  • 刊行日: 2013/12/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:512
  • ISBN:978-4-480-09584-8
  • JANコード:9784480095848
レオ・シュトラウス
レオ・シュトラウス

シュトラウス,レオ

1899-1973年。20世紀を代表する政治哲学者。ドイツのユダヤ人家系に生まれる。マールブルク、ハンブルク、フライブルクの各大学で哲学を学ぶ。1921年、ハンブルク大学より学位取得。1933年にドイツを去り、パリ、ケンブリッジを経て、38年からはアメリカに定住。ナチスの迫害を逃れるためであった。1949年にシカゴ大学に招聘され、以後20年にわたり政治哲学の研究を行なう。偉大な思想史的業績とともに多くの弟子を残した。著書に『スピノザの宗教批判』『ホッブズの政治学』『僭主政治について』『迫害と著述の技法』などがある。

塚崎 智
塚崎 智

ツカザキ サトシ

1933年生まれ。大阪大学名誉教授。共編著に『生命倫理の現在』など。

石崎 嘉彦
石崎 嘉彦

イシザキ ヨシヒコ

1948年生まれ。摂南大学教授。著書に『政治哲学と対話の弁証法』など。

この本の内容

すべての人間は、生まれながらにして決して奪いえない天賦の権利を有する―こうした自然権の思想は、19世紀に出現した歴史主義により徹底的な攻撃にさらされた。正義が自然に基礎をもつとするこ の思想の否定こそが、20世紀における全体主義の台頭をもたらしたのである。自然権は擁護されなければならない。では、その可能性はどこに求められるべきか。本書では、「自然の発見」という哲学の営みの根源にまで立ち返りつつ、古代ギリシアから現代にいたる思想史を大胆に読みなおす。万人の自由と平等をうたう近代的理性それ自体の問題を浮き彫りにした、20世紀を代表する政治哲学者の主著。

この本の目次

1 自然権と歴史的アプローチ
2 事実と価値の区別と自然権
3 自然権観念の起源
4 古典的自然権
5 近代的自然権
6 近代的自然権の危機

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