内的時間意識の現象学

エトムント・フッサール 著 , 谷 徹 翻訳

時間は意識のなかでどのように構成されるのか。哲学・思想・科学に大きな影響を及ぼしている名著の新訳。詳密な訳注を付し、初学者の理解を助ける。

内的時間意識の現象学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:フ-21-5
  • 刊行日: 2016/12/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:672
  • ISBN:978-4-480-09768-2
  • JANコード:9784480097682
エトムント・フッサール
エトムント・フッサール

フッサール,エトムント

1859-1938。ドイツの哲学者。現象学を創始し、「厳密な学としての哲学」を構築する。現象学の理念は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、デリダなどに継承され、現代思想の諸潮流に計り知れない影響を与え続けている。

この本の内容

現代哲学、思想、そして科学にも大きな影響を及ぼしている名著の新訳。フッサールの現象学はなによりも学問の基礎づけを目指すが、その際「いちばん根底に横たわる」問題が時間である。時間は一瞬で流れ去るのに、多くのものはなぜ持続的に「存在する」ということが可能なのか。フッサールは、「客観的時間」というものへの信憑を括弧に入れて、それが意識のなかでどのように構成されるのかを解明する。そして、時間を構成する意識それ自体が時間のなかに現れてくるという根本的な事態に光を当て、「意識の壮大な生体解剖」を行う。詳密な訳註と解説を付し、初心者の理解を助ける。

この本の目次

第1章 一九〇五年の内的時間意識についての諸講義(序論
ブレンターノによる時間の根源についての学説
時間意識の分析
時間の構成と時間客観の構成)
第2部 一九〇五‐一九一〇年の時間意識の分析への追記と補足(原印象とその“諸変様の連続体”
準現在化と空想―印象と想像
知覚と想起との繋がり志向―時間意識の諸様態
再想起と、時間客観および客観的時間の構成
知覚と知覚されるものとの同時性 ほか)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可