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内容紹介
従来の経済学には二つの重大な欠陥がある。一つは消費者も生産者も神のごとく世の中のすべてを把握し、最も有利な選択をするという仮定。二つ目は生産規模を大きくすればするほど生産効率が下がるという原価計算上ありえない仮定。この欠陥は以前から指摘されてきたが、経済学の中核をなす需給均衡理論の成立に不可欠として、不問に付されてきた。しかしこれでは社会を正確に把握できず、有効な経済政策を立てることもできない。本書が説く複雑系経済学はこの誤った前提を見直し、複雑な経済現象を抽象化せずに理解しようとする最先端の試みだ。元本
目次
第1部 なぜ、複雑系経済学か(行き詰まった経済学
計画経済の失敗が教えるもの
新古典派経済学批判)
第2部 科学知のパラダイム転換(複雑系科学の広がり
ニュートンとラプラスを超えて
新しい数学的自然像)
第3部 合理性の限界とその帰結(複雑系経済学の構想
経済システムの特性と経済行動
複雑系としての企業)
第4部 自己組織する複雑系(自己組織系としての経済
収穫逓増の諸概念とその仕組み
市場変化のダイナミクス
二十一世紀の企業と経済)
『複雑経済学入門』以後の二〇年
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