それからの海舟

半藤 一利

此の作品ほんたうに面白いですよ。(阿川弘之)

江戸城明け渡しの大仕事以後も旧幕臣の生活を支え、徳川家の名誉回復を果たすため新旧相撃つ明治を生き抜いた勝海舟の後半生。
【解説: 阿川弘之 】

それからの海舟
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 858円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:は-24-11
  • 刊行日: 2008/06/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-42443-3
  • JANコード:9784480424433
半藤 一利
半藤 一利

ハンドウ カズトシ

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫 新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

この本の内容

幕末の動乱期の中、幕臣の中心として江戸城無血開城という大仕事を成し遂げた後の人生を勝海舟はどう生きたのか。新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、福沢諭吉らの批判を受けながらも明治政府の内部に入り、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して徳川慶喜と明治天皇の会見を実現。また一方では逆賊とされた盟友西郷隆盛の名誉回復に尽力した海舟の後半生に光を当てた名評伝。

この本の目次

「本所の勝麟」ぶらぶら記
苦心惨憺の“その日”まで
「虎穴に入らずんば」の横浜行
空しくなった最後の大芝居
静岡‐東京行ったり来たり
ふたたび西郷どんとともに
政府高官はもう真ッ平
「薩摩軍が勝つよ」
逆賊の汚名返上のため
野に吼える「氷川の隠居」
「文学は大嫌いだよ」
「我が行蔵」と「痩我慢」
誰が知る「あひるの水かき」
洗足池の墓詣で

読者の感想

2009.5.04 シゲ

本書に、海舟屋敷の長屋門が練馬区石神井台1-15の三宝寺に移築され今も残っている旨の記載がありましたので(213ページ)行って見ましたところ、確かにそれらしい古い長屋門がありますが、境内の隣接した施設と比べ全く手が掛けられておらず放置状態でボロボロになっています。お寺も「海舟屋敷の長屋門」と知らずに放置しているとしか考えられない状態で、ガッカリしました。

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