カレーライスの唄
会社が倒産した! どうしよう? 美味しいカレーライスの店を始めようと、若い男女の恋と失業と起業の奮闘記。昭和娯楽小説の傑作。解説 平松洋子
会社倒産で職を失った六助と千鶴子。他人に使われるのはもう懲り懲り。そこで思いついたのが、美味しいカレーライスの店。若い二人は、開業の夢を実現できるのやら?そして恋の行方は?邪魔する奴もいれば、助けてくれる人もいる。夢と希望のスパイスがたっぷり詰まった、極上エンタメ小説!食通で知られた、文豪・阿川弘之が腕を振るった傑作!
2017.2.08 元朗
出版社が左前で著者に原稿料も払えず、仕方なく行商に…。平成に生きる同業者として身につまされる序章でした(笑)。
それはさておき、スピード感あふれる展開で、一気に読破しました。さらに、主人公らを見つめる著者の温かい眼差しに心が温まります。「こんなにうまくいくはずない」とは思いつつ、その場に居合わせているような感覚も快いです。
昭和の街(青山、神保町、広島等)の空気も伝わってきました。
2016.10.07 木公
私の’阿川さん歴’は本格的に興味を持ち始めたのがここ4,5年で浅いものですが大好きな小説家です。
阿川さんの小説は海軍物や自伝的なもの(随筆含む)を主に読んできました。
このような楽しい小説もあるのかと思いうれしい意外さです。
もっと阿川さんの小説を読みたいのでどんどん復刊してください。
2016.8.15 なりひら
以前、講談社文庫版で読んだのが30年ほど前でした。今回改めて筑摩文庫に入ったのを機に読み直して、「ありがとう」という店名に込められた思いが胸に響きました。50年以上前の作品ですが、時代を超えて伝わる普遍の価値が表れた佳品です。阿川氏の作品というと海軍物が有名ですが、このような一般庶民の生活を描いた作品にも素晴らしいものがあります。「あひる飛びなさい」「こんぺいとう」「ぽんこつ」「いるかの学校」なども是非筑摩文庫から復刊して欲しいものです。
2016.6.29 ヨシ
カレーの絵に惹かれて手に取り、読み始めたら止まらなくて一気に読んでしましいました。戦後の高度成長期は教科書でしか知らなかった世界でしたが、読みながら当時の雰囲気を味わった感覚になりました。
そして何より読み終わったらうんと辛いカレーを食べたくなった!
2016.4.29 たかさん
六十年代の神保町を
彷彿とさせてくれる
名作、復刻、嬉しい
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