菊池寛
( きくち・かん )菊池寛(きくち・かん):1888年、現・香川県高松市生まれ。1916年、京都帝国大学英文学科卒業。卒業後より時事新報記者として働きながら、短篇小説「恩讐の彼方に」をはじめ作品を発表。代表作に『真珠夫人』『藤十郎の恋』、戯曲『父帰る』ほか多数。1923年、文藝春秋社創業。芥川龍之介賞・直木三十五賞の創設者でもある。1948年逝去。
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大流行作家にして文藝春秋社社長、直木賞・芥川賞創設者ともなる「文壇の大御所」……1888年、香川県に生まれた少年はいかなる道を走り抜け、あまりにマルチな才能を発揮する「菊池寛」へと成長したのか。文壇に頭角を現すまでの半生を決して気取らぬ筆致で記した「半自叙伝」をはじめとする随筆5篇の他、芥川龍之介が菊池の魅力を綴った「兄貴のような心持」を併録。
解説 門井慶喜
カバーデザイン 大倉真一郎
カバー画 竹田嘉文
とくにおもしろく書こうとしているのではないが、
無類のおもしろさである。自叙伝の白眉である。
ほかにこれに迫るもののあることを知らない。
――外山滋比古(『人生の整理学 読まれる自分史を書く』より)
私の日常道徳
文壇交友録
半自叙伝
芥川の事ども
「続」半自叙伝
付録 兄貴のような心持――菊池寛氏の印象 芥川龍之介
解説 門井慶喜
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