遠藤嘉基
( えんどう・よしもと )遠藤 嘉基(えんどう・よしもと):1905(明治38)~1992(平成4)年。鳥取県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。国語学・国文学専攻。訓点語研究を中心に国語史研究を行った。専門の著書に、『訓点資料と訓点語の研究』(京大国文学会)、『新講和泉式部物語』(塙書房)、高校生向けには『現代文解釈の基礎』(ちくま学芸文庫)、『古典文法要覧』(中央図書)などがある。
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書かれた言葉の何に注目し、拾い上げ、結びつけ、考えていけばよいのか――59の文章を実際に読み解きながら解説した、至高の現代文教本。解説 読書猿半世紀近くにわたって読み継がれた、至高の現代文教本がここによみがえる! 「文章を読む」とは、書かれた言葉の何を拾い上げ、それらをどう関係づけることなのか――。数々の小説や評論を題材に、重要な箇所をどのように見分けるかを、実演を織り交ぜながら徹底的に解説する。本書は、「文学的な文章」「論理的な文章」の2パートに分かれ、高校教科書の定番教材も多数収録。読者は、目の前にある文章について、内容や表現だけでなく、その表現を選んだ書き手の感性や想像力までも、つかめるようになるだろう。解説:読書猿
文学的な文章(解釈の基本
登場人物について
構成・表現について
作者について
“付”近代・現代の詩について)
論理的な文章(解釈の基本
論の重点について
論の構成について
論者について)
練習問題“考え方”・解答
2021/11/04
2021/11/02
2021/10/13
2021/09/24
「よみがえる至高の現代文教本」読書猿(本書「解説」より抜粋)
本書は文章をどのように読めばいいかにとどまらず、文章を読むこととは、書かれた言葉の何に注目し、拾い上げ、結びつけ、考えていくことなのか、を実演を通じて示し、読者にも同様のことができるよう導こうとする。
『基礎』の著者たちが求める文章読解の水準を言い換えれば、文章を生み出す書き手の思考を、読み手が再現し再体験できることである。『基礎』の著者たちもまた、自身の思考過程を、この本を使って現代文を学ぶ学習者にも再現/再構築できるよう、言葉を尽くして導こうとする。
本書は、現役の学生たちが国語(現代文)のテストで良い点を取ろうという目的を遥かに超えている。これまで自分が読むことに十分な注意を払い、訓練を積んできた読み手さえも、日本語文の読み書き能力について格段に高めることができる教本である。
加えて、この本の読者は、正確に深く読むことができることが、そのまま文章を書く力を底上げすることを体験できるだろう。書き手に回った際にも、何をどれだけ、どのように書くのかについても深い認識が得られることは疑いない。
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