イギリス社会史 1580−1680 ─経済・社会秩序・文化
イギリスの学部生必読の名著。変わらない人間関係と変わりゆく社会的・経済的格差とを軸に、近世イギリス社会の全体像を描き出す。
イギリスで歴史を学ぶ学生の必読書。個別の事象を丹念に読み解きながら社会全体の流れを描き切る叙述の見事さから、1982年の刊行以来、版を重ねてきた。本書が取り上げるのは、封建領主の弱体化による地主階級の勃興、人口激増による食糧価格の上昇、ピューリタン革命などが起きた激動の100年。この期間に、長きにわたって存在し、変わらないように思われた社会構造も、経済の発展と絡み合いながら姿を変えていった。しかしその変化は明るい方向には進まなかった。イギリス全体は豊かになりつつも、経済的格差と文化的分断は、ますます広がっていく。2003年の原著改訂増補版を文庫化。
1 変わらない構造(人々の位階
地域共同体における社会関係
家族形成
夫と妻、両親と子供)
2 社会変化の過程(人口と資源
秩序
教育と信仰
国家と地域)
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