綿野恵太
( わたの・けいた )綿野 恵太(わたの・けいた):1988年大阪府生まれ。出版社勤務を経て文筆業。詩と批評『子午線 原理・形態・批評』同人。著書に『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社)、『みんな政治でバカになる』(晶文社)がある。
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新聞記者に「逆張り」認定された著者が息苦しい時代に捧げる「逆張り」批評。同調圧力に対抗するはずが別の同調圧力を生んでしまうこの社会の風向きを見据える。「逆張り」を考える?アとは、「逆張りぎらい」の時代だったこの10年余を考えることである。
第1章 「成功したければ逆張りをしろ」―投資家と注意経済の時代
第2章 「どっちもどっち」の相対主義と「この道しかない」の絶対主義―同じところで同じ情報がぐるぐる回っている
第3章 「昨日の敵は、今日の友」―アンチと「アンチのアンチ」の戦争
第4章 「ブーメランが突き刺さっている」―アンチ・リベラルの論法
第5章 「他人からええように思われたいだけや」―動機を際限なく詮索するシニシズム
第6章 「そこまで言って委員会」―インターネット学級会とネトウヨになりかけたTくん
第7章 「やっぱり東野圭吾が一番」―逆張りとしての批評
第8章 「脳をつつけば世界はガラリと変わって見える」―はるしにゃんとケミカルな唯物論
第9章 逆張りは多数派の敵でありつつ、友でなければならない
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