排除の現象学

赤坂 憲雄

あらゆる秩序の起源に横たわる、異人殺しという血まみれた供犠の光景。気鋭の思想家が現代の事件のなかにそのメカニズムを解読する力作評論。新稿一七〇枚増補。

排除の現象学
  • シリーズ:単行本
  • 2,349円(税込)
  • Cコード:0036
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1991/08/12
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-85586-6
  • JANコード:9784480855862
赤坂 憲雄
赤坂 憲雄

アカサカ ノリオ

一九五三年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『遠野物語へようこそ』(共著、ちくまプリマー新書)、『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫)、『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『東西/南北考』(岩波新書)、『3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)など多数の著書がある。

この本の内容

秩序創成のための暴力としての供犠、異人という内なる他者の殺害、それこそがあらゆる秩序の起源に例外なしに横たわる、すなわちいま現在も繰り返されている、血まみれた一場の光景なのである。

この本の目次

序章 さらば、寅次郎の青春
第1章 学校―差異なき分身たちの宴
第2章 浮浪者―ドッペルゲンガー殺しの風景
第3章 物語―家族たちをめぐる神隠し譚
第4章 移植都市(ニュータウン)―鏡の部屋というユートピア
第5章 分裂病―通り魔とよばれる犯罪者たち
第6章 前世―遅れてきたかぐや姫たちの夢
終章 失われたヒーロー伝説

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