文明は暴力を超えられるか
文明、宗教、暴力、境界拡大
西洋史を「共存」と「境界」の視点から整理し、十字軍の内実、聖戦と正戦、フェーデと文明化、グロティウスとホッブズの比較、万国公法と日本などのテーマを通して、暴力への衝動と平和への試みが交差してきた過程を考察する。
- シリーズ:単行本
- 3,520円(税込)
- Cコード:0031
- 整理番号:
- 刊行日:
2012/10/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:400
- ISBN:978-4-480-86721-6
- JANコード:9784480867216
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西洋史を「共存」と「境界」の相克という視点から整理し、十字軍の内実、聖戦と正戦、フェーデと文明化、グロティウスとホッブズの比較、万国公法と日本などのテーマを通して、暴力(戦争)への衝動と理性的な秩序形成の試みが交差してきた過程を考察する。
第1章 衝突する宗教―「境界」の成立(キリスト教と神判
聖地の浄化―十字軍の「神話」
入るように強制せよ(Compelle Intrare)―伝道の思想と異教的フロンティア
インノケンティウス四世と異教世界)
第2章 暴力の法理―「境界」の理論(異教徒に権利はあるか―中世ヨーロッパの正戦論
聖戦・正戦・合法戦争―「正しい戦争」とは何か)
第3章 正戦論の展開とアメリカ―拡大する「境界」1(転機―富の源泉はいつ掠奪から生産へと移行したか?
帝国の移転―近代国家システムと「神の国」アメリカ
二十世紀の新正戦論―グロティウスの再生とアメリカ)
第4章 「文明化」と日本―拡大する「境界」2(暴力とその規制―西洋文明
暴力と身体と教育―近代教育を考える前提として
明治国家における「文明」と国際法
福田徳三の国際政治思想)
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