加藤幹郎
( かとう・みきろう )加藤 幹郎(かとう・みきろう):1957-2020年。長崎生まれ。筑波大学比較文化学類卒業、同大学大学院文芸・言語研究科単位取得退学。京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、同名誉教授。日本映画学会初代会長。著書に『映画館と観客の文化史』(中公新書)、『日本映画論 1933-2007』(岩波書店)、『荒木飛呂彦論』(ちくま新書)、『映画とは何か』『映画ジャンル論』(ともに増補改訂版、文遊社)などがある。
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映画会社が製作の現場から興行の末端まで丸抱えにしたスタジオ・システムの時代、1930年代末~40年代のハリウッドでは一本のフィルム成立に複雑怪奇な手順、障碍が関与した。世界大戦を背景に、文書資料、インタビュー、映像分析等を駆使してハリウッド映画の生成過程を追跡する気鋭の論考。「映画製作倫理規定(プロダクション・コード)」全訳を付す。
第1章 検閲と生成―スクリューボール・コメディ論
第2章 喜劇映画作家がプロパガンダを撮るとき
第3章 雇われた黒人―カールトン・モス・インタビュー
第4章 ジャンルとジェンダー
補遺 映画製作倫理規定
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