幕内秀夫の がんを防ぐ基本食
「ごはん・味噌汁・漬け物」で、がん予防!
帯津良一氏(帯津三敬病院名誉院長)との対談も収録。
『粗食のすすめ』の著者が、病院でがん患者の食事指導をして考えたがん予防、再発防止の食事法。誰にでもできておいしい三点セット。帯津良一氏との対談も収録。
「ごはん・味噌汁・漬け物」で、がん予防!『粗食のすすめ』の著者が、帯津三敬病院等で長年がん患者の食事指導をして考えた簡単でおいしい、がん予防、再発予防のための食事法。ライフスタイルに合わせた指導法だから、あなたも今日から即実践できます。
序章 まず「この五十年」を見直すことから
第1章 あなたの「食事」を変える12講(基本 「ごはん」を中心に5対3対1対1
朝食 「中途半端朝食」ならば、いっそ抜きなさい
昼食 外食選びは「マイナス」志向で
夕食 「夕食」が一日の食のスタイルを変える
主食(ごはん―コメ) 食の改善は主食の充実から始まる ほか)
第2章 実例 食の相談ビフォー&アフター(仕事上のストレスから砂糖漬けに
化学療法中+玄米で食欲不振
「食品」には気をつけていても「食事」は油だらけ
「健康食品地獄」で体調不良に
ビールのためのつまみが問題 ほか)
第3章 帯津良一×幕内秀夫 「食事でめざすのは七十点でいい」
2007.2.01 佐々木 昇
がんを患った方のために予後の食事はどうあるべきかを指導された経験が紹介されているが、内容を読み進むと、がんを患った方だけではなく成人病やその予備軍の方々にも十分に通用する食事指導と思う。
それも満点を目指すのではなく、70点で行きましょうと気持の部分で余裕を持たせてくれるので、変な力みも必要がない。
本書は誰もが食とは何かを理解できるように優しく解説されているが、巻末に帯津三敬病院の帯津名誉院長との対談の中に今後の食のあり方が示唆されているのに感心した。
読後、この幕内氏から聞きたいと思ったのは食材の選び方だろう。たとえば、日本酒を飲むならば純米酒が良いとか、玄米はどこで入手するとかを書いてあるが、その素材にまで踏み込んで欲しいということである。
さらに、心の問題と食とを結びつけた話も期待したい。
こうなってくると、食から社会問題にまで発展しそうだが、この幕内氏が語れば気楽に「なるほど、なるほど」と頷けるからである。
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