北海道廃線紀行 ─草原の記憶をたどって

芦原 伸

炭鉱、ニシン漁、砂金、アイヌ、開拓使――、鉄道全盛期の約40%が消滅した北海道。その廃線跡を訪ね、地域の栄枯盛衰、そこに生きた人々の息遣いを活写する。

北海道廃線紀行 ─草原の記憶をたどって
  • シリーズ:
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0365
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2022/05/16
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-01748-2
  • JANコード:9784480017482
芦原 伸
芦原 伸

アシハラ シン

1946年生まれ。ノンフィクションライター、紀行作家。北海道大学文学部卒業。1972年鉄道ジャーナル社入社。「旅と鉄道」誌創刊期デスク。2007年、出版社「天夢人Temjin」設立。代表取締役社長等を経て2019年退職。日本文藝家協会、日本ペンクラブ、日本旅行作家協会会員。著書に『被災鉄道――復興への道』(講談社、第40回交通図書賞受賞)、『へるん先生の汽車旅行』(集英社、第10回開高健ノンフィクション賞最終候補作品)、『60歳からの青春18きっぷ』(新潮新書)、『鉄道エッセイコレクション(編)』(ちくま文庫)、『新にっぽん奥地紀行――イザベラ・バードを鉄道でゆく』(天夢人)、『ラストカムイ――砂澤ビッキの木彫』(白水社)ほか多数。

この本の内容

戦後、産業構造が変容し、最盛期には四一〇〇キロにのぼった北海道の鉄道の約四割が消滅した。そこでは何が失われ、何が残ったのか。紀行作家として鉄道の魅力を伝える著者が廃線跡を丹念に取材し、開拓史、地域の栄枯盛衰、そこに生きた人々の息遣いを活写する。鉄道への郷愁と憧憬とともに、かつて北海道の基幹産業だった、石炭、鉱山、にしん漁、馬産、砂金などの歴史エピソードを渉猟し、新しい「鉄道民俗学」を試みる。

この本の目次

1 道北(さいはての天と地をゆく―天北線
消えたにしん列車―羽幌線 ほか)
2 道東(根釧原野、見果てぬ夢―標津線
鉄道駅舎、ふるさとの記憶―池北線 ほか)
3 道央(石炭が“黒いダイヤモンド”だったころ―手宮線、幌内線、万字線、石勝線夕張支線
石狩平野、囚人たちの道―札沼線 ほか)
4 海をめぐる鉄道(日本海をめざす鉄道路線―留萌本線、岩内線、瀬棚線、江差線
黒潮迫る太平洋の道―日高本線 ほか)

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