十字軍国家

櫻井 康人

十一世紀末から地中海地域など各地に建設され、ナポレオンのマルタ島攻撃まで七百年にもわたり存続した十字軍国家。知られざる興亡の歴史を第一人者が活写する。

十字軍国家
  • シリーズ:
  • 2,090円(税込)
  • Cコード:0322
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2023/08/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-01775-8
  • JANコード:9784480017758
櫻井 康人
櫻井 康人

サクライ ヤスト

櫻井康人 (さくらい・やすと):一九七一年、和歌山県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。三重大学非常勤講師、東北学院大学准教授などを経て、現在は同大学文学部歴史学科教授。専門は西洋中世史、とくに十字軍・十字軍国家史、聖地巡礼史。著書に『図説 十字軍』(河出書房新社)、『十字軍国家の研究──エルサレム王国の構造』(名古屋大学出版会)などが、訳書にロドニー・スターク『十字軍とイスラーム世界』(新教出版社)がある。

この本の内容

十字軍と言えば、もっぱら運動としての面が注目され、十字軍士たちが各地に建設した諸国家、すなわち十字軍国家の全体像が語られることはなかった。だが、一〇九八年のエデッサ伯国建国から、一七九八年のナポレオンによるマルタ島攻撃までの実に七〇〇年にもわたり十字軍国家は存続していた。ローマ教会、ビザンツ帝国、神聖ローマ皇帝、イスラーム勢力や地中海の諸商業都市、傭兵団、さらには来襲するモンゴル勢など、多種多様な勢力が複雑に絡み合う興亡の歴史を、第一人者が活写する。

この本の目次

序 十字軍国家とは何か
1 ラテン・シリア(ラテン・シリアの誕生(一〇九七‐一〇九九年)
ラテン・シリアの形成(一〇九八‐一一一八年)
ラテン・シリアの成長(一一一八‐一一四六年)
ラテン・シリアの発展と分断(一一四六‐一一九二年)
ラテン・シリアの回復と再分断(一一九二‐一二四三年)
ラテン・シリアの混乱と滅亡(一二四三‐一二九一年))
2 キプロス王国(キプロス王国の形成と発展(一一九一‐一三六九年)
キプロス王国の混乱と消滅(一三六九‐一四八九年)
ヴェネツィア領キプロス(一四八九‐一五七三年)
キリキアのアルメニア王国(一一九八‐一三七五年))
3 ラテン・ギリシア(ラテン帝国(一二〇四‐一二六一年)
フランク人支配下のモレア(1)(一二〇四‐一三一一年)
フランク人支配下のモレア(2)(一三一一‐一四六〇年)
カタルーニャ傭兵団とアッチャイオーリ家(一三一一‐一四六二年))
4 騎士修道会国家(ドイツ騎士修道会国家(一二二五‐一五六一年)
ロドス期の聖ヨハネ修道会国家(一三一〇‐一五二三年)
マルタ期の聖ヨハネ修道国家(一五二三‐一七九八年))

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