自己プレゼンの文章術

森村 稔

何を書くか、どう伝えるか

心に響く文章とはどのようなものか。入試、就職活動、企画発表…など自己表現の場でアピールする書き方とは。作文のためのネタ選びから構成、表現テクニックまで。

自己プレゼンの文章術
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0290
  • 整理番号:644
  • 刊行日: 2007/02/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-06349-6
  • JANコード:9784480063496

この本の内容

文章を綴る目的は、人の心をどうつかむかということに尽きる。最も切実に、作文力を要求されるのは就職準備のときだ。その後のキャリアにおいても、そこで培われた作文力は応用できる。企画のプレゼンテーション、学校や職場での小論文テスト。挨拶や自己紹介の場合にも、作文で身につけた構成力と文章力は強い武器になる。著者は広告マンとして、また管理職として、そして大学や企業での講座の形で様々な作文の現場に立ち会ってきた。そこで得た豊富な実例(成功と失敗の体験)をもとに、テーマに応じた作文術のノウハウを解き明かす。

この本の目次

第1章 そこに読み手がいる(自己表現文を書くということ
目的のある実用文 ほか)
第2章 内容が決め手になる(自己を主題化する
事実と体験にものを言わせる ほか)
第3章 書き方が問題になる(主題を立てる
書き出しが大事 ほか)
第4章 事前に打つ手がある(体験のエキス化
ポジティブな思考と表現 ほか)

読者の感想

2009.6.18 オパピー星人

 本書は他の小論文の書き方の書に比べ、形式やテーマ別の見本と添削が載っているわけではない。その分、小論文の中身である思考を鍛える有用な箇所がある。
 まず、本書の内容について、読者という視点を持つ、自分の体験や意見を内容に書くこと、文章構成や型である起承転結や序論本論結論というものはきちんと決まらなければ意味がないことを説く。そして、テーマを決め書き出しに気をつけて書くことの必要性を説く。

 つまり、本書の薦めている書き方は、型破りというものではなく、内容をきちんとアウトライン等を持ちいり書く順番を考えることを言っている。
 本書の例文は、50字から200字のものが中心であり、悪文と名文の両方を備えている。つまり、添削の見本ではないが、問題点をしっかり解説している。その指摘も納得されるものばかりである。
 まとめとして、本書は文章の内容について論じ、例題を通じ思考を鍛え考え、解説をし、さらに次のステップの話に入る。
 そのため、本書の読者層は大学受験で推薦等で小論文入試を控える高校生、就職活動を控える学生、さらに文章表現に興味のある一般読者全てに有用なのである。

2007.3.19 あほうどり

「なに」を「どう」書くか、が文章ノウハウだが、「なに」と「どう」、つまり「テーマ」と「書き方」を別々にして説明した本が本書だ。そして、著者は「なに」の方、つまり「テーマ」の方が重要だと説く。現代の新しいものが次々と出てくる時代にあっては、当然だろう。学生の就職試験の時の論文の書き方に相当焦点が絞られているが、社会人にも役立つ内容だ。

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