原発事故 自治体からの証言

今井 照 編集 , 自治総研 編集

福島第一原発事故発生、避難、そして復興――原発災害の過酷な状況下の自治体の状況を、当時の大熊町と浪江町の副町長の証言により再現する貴重なドキュメント。

原発事故 自治体からの証言
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:1554
  • 刊行日: 2021/02/04
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-07372-3
  • JANコード:9784480073723
今井 照
今井 照

イマイ アキラ

1953年生まれ。専門は自治体政策。福島大学行政政策学類教授。東京大学文学部社会学専修課程卒業。東京都教育委員会、東京都大田区役所勤務を経て現職。著書に『図解 よくわかる地方自治のしくみ』『自治体のアウトソーシング』(以上、学陽書房)、『「平成大合併」の政治学』(公人社)、『自治体政策研究ノート』(公人の友社)、『市民自治のこれまで・これから』(編著、公職研)などがある。

この本の内容

福島第一原発事故当時、現地の役場で何が起きていたのか。途方もない危機が迫っているにもかかわらず情報は乏しく、国や県からの指示もなく、事故対応マニュアルは役に立たない。そして水素爆発の重い音が町中を揺らした。事故の瞬間から避難、さらに復興に向けて、原発災害の過酷な状況に直面した自治体の職員が何を考え、何をしてきたか。石田仁(大熊町前副町長)、宮口勝美(浪江町前副町長)へのインタビューをもとにした証言に、研究者による解説を加えた貴重なドキュメント。

この本の目次

第1章 原発事故と自治体(「誘致」から事故が起きるまで
事故から避難まで
避難指示解除から現在まで)
第2章 大熊町で起きたこと、起きていること(伝えたいこと―検証のための記録を残しておきたい
原発避難開始から三春へ
一〇〇キロ離れた会津へ
復興へのステップ
これからの大熊町)
第3章 浪江町で起きたこと、起きていること(原発で変わった町―原子の火・地震・津波・避難
転々とする役場―津島から東和へ
議会、独自に動く
復興推進課長として―住民と国・県との間で
副町長として―馬場町長を支える)
第4章 データから見た被災地自治体職員の一〇年(生活環境―事故前採用職員に強いストレス
職場環境―役場内で議論ができていない
健康被害―カスハラによるストレス
就労意欲―職員を支えるのも住民
事故後採用職員―町民との葛藤)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可