建築家の解体
「スター建築家」から「顔の見える専門家」へ――。安藤忠雄、隈研吾、谷尻誠……「建築社会学」を探究する社会学者が、来たるべき建築家の職業像を示す。
『建築の解体』の刊行から五〇年弱、後期近代の時代にあって、安藤忠雄や隈研吾に代表される従来の建築家のイメージは、見直しを迫られている。ブルデューの理論を用いて、建築家という職業がつくられていくプロセスを描写するとともに、解体していく建築家像の軌跡をたどる。フィールドワークの知見を盛り込み、「街場の建築家」という今後の可能性を最後に示す。
序章 建築家を書く
第1章 建築家とはなにか
第2章 建築家をつくる大学教育
補論1 安藤忠雄伝説の秘密を解く
第3章 建築家と住宅
第4章 後期近代と建築家の変容
補論2 隈研吾―後期近代的建築家像
第5章 建築家の解体と街場の建築家
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