図書館の日本文化史

高山 正也

古来わが国では様々に書籍が蓄積され、書籍の公共圏を形成し、その知の蓄積が日本文化をつくりだしてきた。古代から現在までを俯瞰する、はじめての図書館全史。

図書館の日本文化史
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,012円(税込)
  • Cコード:0200
  • 整理番号:1682
  • 刊行日: 2022/09/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-07508-6
  • JANコード:9784480075086
高山 正也
高山 正也

タカヤマ マサヤ

1941年生まれ。専門は図書館情報学。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学文学部教授を経て、国立公文書館館長。現在は慶應義塾大学名誉教授。(株)ライブラリー・アカデミー塾長。著書『歴史に見る日本の図書館』(勁草書房、2016年)、『現代日本の図書館構想』(編著、勉誠出版、2013年)、『改訂 図書館概論』(共編著、樹村房、2017年)、『別冊環�N 図書館・アーカイブズとは何か』(共著、藤原書店、2008年)、訳書にマイケル・K・バックランド『イデオロギーと図書館――日本の図書館再興を期して』(監訳、樹村房、2021年)など。

この本の内容

日本では古来さまざまな形で書籍が蓄積され、八世紀の芸亭以来、書籍の公共圏として図書館がつくられてきた。明治に導入された西洋式の図書館は、占領期にGHQの改革で日本の民主化のために万人に開かれた公共図書館のシステムへと再構築されようとしていた。その推進者キーニーの改革は挫折したが、誰もが知る権利を行使できる知の公共圏としての図書館が今こそ求められる。古代から現代まで日本文化を形成してきた図書館の歴史を繙き、これからの図書館のあり方を考える。

この本の目次

第1章 古代―書記文化の誕生から和本の成立まで
第2章 中世―武家文化における書籍公共圏
第3章 近世―出版文化の発展と教育改革
第4章 幕末・明治・大正―書籍公共圏・近代的図書館の成立
第5章 昭和・平成―紙からデジタルへの知的公共圏の発展
第6章 二一世紀の図書館を考える

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