B−29の昭和史 ─爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代

若林 宣

B-29はいかにして、太平洋戦争そのものを象徴する存在になったのか。戦略爆撃機の開発から『火垂るの墓』まで、豊富な資料で読み解く縦横無尽のB-29史。

B−29の昭和史 ─爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,078円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:1730
  • 刊行日: 2023/06/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-07560-4
  • JANコード:9784480075604
若林 宣
若林 宣

ワカバヤシ トオル

若林 宣(わかばやし・とおる):1967年生まれ。 ライター。航空機、船舶、車などから太平洋戦争を読み解く乗り物ファン。著書に『帝国日本の交通網――つながらなかった大東亜共栄圏』(青弓社)、『日本を動かした50の乗り物』(原書房)、『戦う広告――雑誌広告に見るアジア太平洋戦争』(小学館)などがある 。

この本の内容

B‐29―太平洋戦争を描いた作品には必ずと言っていいほど登場する戦略爆撃機である。一九四〇年代初頭に開発され、当時としては破格の五〇〇〇キロメートル以上の航続距離を誇ったこのアメリカ軍の長距離重爆撃機は、一九四四年六月以降本土空襲を繰り返し、広島と長崎に原子爆弾を落とした。模型や爆音レコードが販売される戦時下の“人気コンテンツ”となったB‐29は、今も『火垂るの墓』などを通して知られている。B‐29はいかにして、太平洋戦争そのものを象徴する存在になったのか。豊富な資料から読み解く、B‐29と日本人の歴史。

この本の目次

1 B‐29の誕生(「戦略爆撃」という思想
B‐29の誕生まで)
2 戦前日本の空襲観(飛行機が帝国を表象する
海野十三と防空小説
日中戦争における空襲観)
3 本土空襲(日本本土空襲のはじまり
B‐29、東京上空に現れる
体当たり攻撃をめぐって
振りまかれる恐怖
B‐29搭乗員の処遇)
4 戦後のイメージ形成(敗戦から占領期の語り
アメリカの基地として
野坂昭如と B‐29
B‐29は美しかったのか)

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