民間企業からの震災復興 ─関東大震災を経済視点で読みなおす
関東大震災で壊滅した帝都。その時実業家・企業・財界・地方都市はどう動いたか。その後の帝国の経済地図を塗り替えた復興劇を、民間経済の視点で読みなおす。
富国強兵と殖産興業が一段落、新興帝国日本が漂流し始めた大正時代に、大災害が首都を襲った。本書は、経済活動の担い手である実業家・企業・財界の視点と活動に注目し、大震災からの復興過程を考察する。彼らが大震災に対してどのような復興構想を持ち、どこまで実現したのか。それは近代化を目指した日本社会や日本を取り巻く国際社会にどのような影響を与えたのか。植民地を含む当時の日本帝国全体の経済地図を塗り替える、もう一つの近現代史を浮き彫りにする。
プロローグ―一〇〇年前と一〇〇年後
第1章 変貌する「帝都」(地震発生と錯綜する情報
「知らしむべからずよらしむべし」 ほか)
第2章 生糸輸出をめぐる横浜と神戸の攻防(生糸貿易と横浜
想像を絶する震災被害 ほか)
第3章 東洋一の経済圏をめざして―「大大阪」時代(商都大阪の歴史
大阪財界の対応 ほか)
第4章 地方経済界の驚くべき対応(地方は関東大震災をどう見たか
なぜ商業会議所に注目するのか ほか)
第5章 進出するアメリカ(世界を駆け巡る震災情報
大地震と日米関係 ほか)
エピローグ―経済地図はどう変わったか
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