古代中国王朝史の誕生 ─歴史はどう記述されてきたか

佐藤 信弥

文字、木簡などの記録メディア、年号などの興りとは。古代中国人の歴史記述への執念、歴史観の萌芽。それらが司馬遷『史記』へと結実する。歴史の誕生をたどる。

古代中国王朝史の誕生 ─歴史はどう記述されてきたか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,056円(税込)
  • Cコード:0222
  • 整理番号:1771
  • 刊行日: 2024/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-07583-3
  • JANコード:9784480075833
佐藤 信弥
佐藤 信弥

サトウ シンヤ

佐藤 信弥(さとう・しんや):1976年兵庫県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学、関西学院大学博士(歴史学)、専攻は中国殷周史。立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員および大阪公立大学客員研究員。著書には『西周期における祭祀儀礼の研究』(朋友書店)、『中国古代史研究の最前線』(星海社新書)、『周――理想化された古代王朝』(中公新書)、『戦乱中国の英雄たち――三国志、『キングダム』、宮廷美女の中国時代劇』(中公新書ラクレ)、『戦争の中国古代史』(講談社現代新書)などがある。

この本の内容

現代にも通じる歴史書と評価される司馬遷『史記』だが、執筆には、それより前に記録され、伝えられたものの蓄積がある。当然のことながら、文字がなくてはならないし、竹簡などの記録メディアが必要。さらに、それがいつの出来事かを記述するためには、国王の治世や暦等を根拠にした年号もあるほうがいい。正史は権力者の歴史認識と思想を汲むため編者は命懸けだが、すでに古代中国においても過去の事象からいまの問題を見出す態度の萌芽が見られる。出土史料を繙きながら、『史記』に結実する記録への執念や歴史観の興りをたどる。

この本の目次

序章 記録のはじまり―殷代
第1部 歴史認識(同時代史料から見る―西周〜春秋時代1
後代の文献から見る―西周〜春秋時代2)
第2部 歴史書と歴史観(歴史書と歴史観の登場―戦国時代
そして『史記』へ―秦〜前漢時代)
終章 大事紀年から年号へ

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可