キェルケゴール ─生の苦悩に向き合う哲学

鈴木 祐丞

生きることに苦しみ、孤独と憂愁の淵で深くへりくだる懺悔者キェルケゴール。直向きな信仰と思索のあいだに立ち上がった〈実存哲学〉という企ての全体像に迫る。

キェルケゴール ─生の苦悩に向き合う哲学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:1772
  • 刊行日: 2024/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-07599-4
  • JANコード:9784480075994
鈴木 祐丞
鈴木 祐丞

スズキ ユウスケ

鈴木祐丞(すずき・ゆうすけ):1978年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻修了。博士(文学)。専攻は実存哲学。現在、秋田県立大学総合科学教育研究センター助教。主著に『キェルケゴールの信仰と哲学――生と思想の全体像を問う』(ミネルヴァ書房)、『〈実存哲学〉の系譜――キェルケゴールをつなぐ者たち』(講談社選書メチエ)、訳書にキェルケゴール『死に至る病』(講談社学術文庫)、『キェルケゴールの日記――哲学と信仰のあいだ』(編訳、講談社)など。

この本の内容

キリスト教国家デンマークに生まれ、いまなお哲学史にその名を刻むセーレン・キェルケゴール。母や兄弟との死別、厳格な父との葛藤、放蕩、婚約者との破局―。不憫な日々を過ごした青年は、孤独と憂愁の淵で深くへりくだる。その愚直な信仰と思索のあいだに立ち上がった“実存哲学”とはいかなる企てだったのか。『死に至る病』『不安の概念』などの代表作のみならず、残された膨大な日記や手紙を読み解き、“神に仕えるスパイ”という使命を生きた人間キェルケゴールの実像にせまる。

この本の目次

序章 神に仕えるスパイ
第1章 原点
第2章 著作家として立つ
第3章 美的著作という餌をまく
第4章 美的著作
第5章 宗教的著作と『非学問的後書き』
第6章 逡巡
第7章 汝自身を知れ
第8章 牙を研ぐ
第9章 教会闘争
終章 死とその後

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