美と宗教の発見 ─創造的日本文化論

梅原 猛

〈感情的構造を問う〉独自の方法論で、日本を代表する思想家たちの砦に切り込み、日本文化論に新紀元を画した迫力の論考集!
【解説: 日下部吉信 】

美と宗教の発見 ─創造的日本文化論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ウ-11-1
  • 刊行日: 2002/10/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:4-480-08723-0
  • JANコード:9784480087232

この本の内容

本書は、「梅原日本学」として、今や大きな山容を現わすに至った著者全業績の「原マグマ」とも言うべき処女論文集。日本文化論一般の形成に大きな足跡を残した先人(鈴木大拙、和辻哲郎、柳宗悦、正岡子規、丸山真男ら)に次々に肉迫。彼らの業績の意味と限界を、圧倒的な批判と論駁のうちに明示する。以後多くの著作として結実するその方法論は、「感情的構造を問う」著者独自のものであった。論難の書でありながら、副題に「創造的」とあるのも、うなづけよう。この独創の剣によって切り開かれた先に、新たに発見される日本の「美」と「宗教」。「梅原日本学」は、ここに始まる。

この本の目次

第1部 文化の問題(日本文化論への批判的考察―鈴木大拙・和辻哲郎の場合
明治百年における日本の自己誤認―日本人の宗教的痴呆
美学におけるナショナリズム)
第2部 美の問題(日本の美意識の感情的構造
壬生忠岑「和歌体十種」について
世阿弥の芸術論
徳川武士の美意識の構造)
第3部 宗教の問題(「固有神道」覚え書き
浄土教的感情様式について
創価学会の哲学的宗教的批判)

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