道元禅師の『典座教訓』を読む

秋月 龍ミン(王へんに民)

「食」の根源を求めて、
毎年この本を読み返している。
辰巳芳子(料理家)

「食」における禅の心とはなにか。道元が禅寺の食事係である典座の心構えを説いた一書を現代人の日常の視点で読み解き、禅の核心に迫る。解説 竹村牧男

道元禅師の『典座教訓』を読む
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0115
  • 整理番号:ア-30-2
  • 刊行日: 2015/09/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-09696-8
  • JANコード:9784480096968
秋月 龍ミン(王へんに民)
秋月 龍ミン(王へんに民)

アキヅキ リョウミン

1921?99年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院修了。居士身で臨済正宗大事了畢、のちに臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。埼玉医科大学教授、花園大学教授、臨済正宗真人会師家などを務めた禅学者。著書に『秋月龍�a著作集』全15巻(三一書房)、『絶対無と場所――鈴木禅学と西田哲学』(青土社)、『無門関を読む』『一日一禅』『誤解された仏教』(いずれも講談社学術文庫)、訳注書に『臨済録』『趙州録』(いずれも筑摩書房)などがある。

この本の内容

曹洞宗の開祖・道元は、留学先の宋で二人の老典座(禅寺の食事を調える役僧)に出遭い、日常のすべてが仏道修行であり、そこに本務と雑務の区別がないことを悟る。そして帰朝後、日本最初の禅道場を開創するに際し、他の清規(修行僧のための規範)に先駆けて、仏道から「食」を論じた『典座教訓』を著す。本書は、その原典・書き下ろし・現代語訳・解説から成る。著者は道元思想に寄り添いつつ、食事を作ることを通して、いのちの深みや禅心を説く。「食」に携わる人びと、ひいては「食」を享けるすべての人に、今、読まれるべき一冊である。

この本の目次

1 道元禅師と『典座教訓』(禅僧道元はなぜ料理の本を書いたか―「まえがき」に代えて
著者道元禅師のこと
『典座教訓』という本について)
2 『典座教訓』を読む(六知事の一つ、典座
料理の専門家、典座
仏祖の遺訓
食材は自分のひとみだ
献立の決定 ほか)
3 原文・典座教訓

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