謎解き『ハムレット』 ─名作のあかし

河合 祥一郎

「優柔不断な哲学青年」は
虚像だった!?

優柔不断で脆弱な哲学青年――近年定着したこのハムレット像を気鋭の英文学者が根底から覆し、闇に包まれた謎の数々に新たな光のもと迫った名著。

謎解き『ハムレット』 ─名作のあかし
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:カ-40-1
  • 刊行日: 2016/03/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-09719-4
  • JANコード:9784480097194

この本の内容

復讐をなかなか行動に移さない優柔不断な哲学青年―われわれが信じてきたハムレット像は、実はロマン主義がつくりあげた虚像にすぎなかった!エリザベス朝時代に息づいていた「ヘラクレス的英雄像」と重ねあわせて読めば、自ら運命に立ち向かい、戦う男というハムレット本来の姿がよみがえる。文学史上、もっとも謎多き作品とされ、その不可解さゆえに「文学のモナ・リザ」「演劇のスフィンクス」とも呼ばれた傑作の驚きの真実を解き明かし、現代のシェイクスピア研究をまったく新たな地平へと導いた名著。

この本の目次

第1章 『ハムレット』の謎を解く意味―序に代えて
第2章 ハムレットは優柔不断な哲学青年か?―ロマン主義解釈の誤り
第3章 なぜ復讐を遅らせるのか?―TO BE,OR NOT TO BEの表すもの
第4章 鏡としての演劇、ルネサンスの表象―奇妙な視点、パスペクティブ
第5章 「弱き者、汝の名は女」とは?―ルネサンス人間観のもたらすもの
第6章 ハムレットの狂気とは?―「尼寺へ行け」に篭められているもの
第7章 『ハムレット』最大の謎―復讐するは我にあり

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