甘粕大尉 ─増補改訂

角田 房子

関東大震災直後に起きた大杉栄殺害事件の犯人、甘粕正彦。後に、満州国を舞台に力を発揮した伝説の男、その実像とは?
【解説: 藤原作弥 】

甘粕大尉 ─増補改訂
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:つ-13-1
  • 刊行日: 2005/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-42039-8
  • JANコード:9784480420398
角田 房子
角田 房子

ツノダ フサコ

1914年東京生まれ。 福岡女学院専攻科卒業後、パリに留学。85年『責任 ラバウルの将軍今村均』で新田次郎文学賞受賞、88年『閔妃暗殺』で新潮学芸賞受賞。その他、著書多数。95年「日韓の歴史・三部作」完成を機に東京都文化賞を受賞。2010年没。

この本の内容

関東大震災下に起きた大杉栄虐殺事件。その犯人として歴史に名を残す帝国陸軍憲兵大尉・甘粕正彦。その影響力は関東軍にもおよぶと恐れられた満洲での後半生は、敗戦後の自決によって終止符が打たれた。いまだ謎の多い大杉事件の真相とは?人間甘粕の心情とは?ぼう大な資料と証言をもとに、近代史の最暗部を生きた男の実像へとせまる。名著・増補改訂。

この本の目次

1 大杉栄殺害事件―大正十二年九月十六日(一九二三年)
2 軍法会議―大正十二年十〜十二月(一九二三年)
3 獄中―大正十二年十二月〜十五年十月(一九二三〜二六年)
5 フランス時代―昭和二年八月〜四年一月(一九二七〜二九年)
6 満洲へ渡る―昭和四年七月(一九二九年)
7 満洲建国―昭和七年三月(一九三二年)
8 満映理事長となる―昭和十四年十一月(一九三九年)
9 敗戦―昭和二十年八月(一九四五年)

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