女たちの荷風

松本 哉

どんなに手痛い目にあっても
色恋はやめられぬ

荷風と女たちとの邂逅を、当時の資料に丁寧に当たり生き生きと蘇るように描き出す。「愛人一覧表」やそれ以外の女性も多数登場。
【解説: 清水哲男 】

女たちの荷風
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 858円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:ま-36-1
  • 刊行日: 2009/06/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-42608-6
  • JANコード:9784480426086
松本 哉
松本 哉

マツモト ハジメ

1943年兵庫県神戸市生まれ。作家・風景画家。1967年神戸大学理学部物理学科卒。河出書房新社、東京図書で、1985年まで、物理・天文の専門書の編集に従事したのち、文筆業に。著書に『女たちの荷風』(ちくま文庫)、『永井荷風という生き方』『寺田寅彦は忘れた頃にやって来る』(集英社新書)、『すみだ川横丁絵巻』(三省堂)、『大江戸散歩絵図』(新人物往来社)などがある。2006年10月逝去。

この本の内容

夜の疲れを引きずったままの朝の女郎衆を見て、「あれが美しく見えなくちゃあ、小説は書けませんぜえ」と荷風は言ってのけた。奔放なことで有名な荷風の女性関係だが、著者は当時の資料に丁寧にあたりその虚実に迫る。また、引用とともに男女の様が生き生きと蘇る。荷風自身が記した「愛人一覧表」の16人はもとより、それ以外の女性も多数登場。十人十色、百人百色。

この本の目次

めざめのころ
深川の恋
異国で別れた女
二度の結婚と離婚
人騒がせな「文学芸者」
男の後悔
性懲りもなく
終生の愛人と男の夢
墨東の女たち

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