虐殺のスイッチ ─一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?

森 達也

ナチスのホロコースト、関東大震災朝鮮人虐殺事件・・・・・・普通の人が大量殺戮の歯車になったのはなぜ? その理由とメカニズムを考える。

虐殺のスイッチ ─一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか?
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 858円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:も-19-3
  • 刊行日: 2023/07/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-43881-2
  • JANコード:9784480438812
森 達也
森 達也

モリ タツヤ

森達也(もり・たつや):映画監督・作家。1998年、オウム真理教のドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『放送禁止歌』(知恵の森文庫)、『死刑』『いのちの食べかた』(角川文庫)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま文庫)、『たったひとつの「真実」なんてない』『集団に流されず個人として生きるには』(ちくまプリマー新書)など。

この本の内容

ナチスのホロコースト、クメール・ルージュの大量殺戮、関東大震災の朝鮮人虐殺、インドネシア政権による虐殺、ルワンダ・フツ族のツチ族虐殺…、歴史を、世界を見渡すと、虐殺事件は繰り返し起き、あふれている。なぜごく普通の善良な市民が、同じように普通の人をいとも簡単に殺すのか、しかも大量に。キーになるのは、集団と同調圧力。集団が熱狂し変異して起きる虐殺のメカニズムを考える。

この本の目次

1 なぜ人はこれほど残虐になれるのか―カンボジアの残像
2 どうしても学校や会社には適応できない―僕が虐殺に関心を抱いた理由(その1)
3 オウムを撮ることで気づいたこと―僕が虐殺に関心を抱いた理由(その2)
4 生きものの命は殺してもいいのか
5 人を殺してはいけない理由などない
6 もとからモンスターである人などいない
7 この世界は虐殺に満ちている
8 集団と忖度―虐殺の核にあるもの
9 善良な人々が虐殺の歯車になるとき
10 虐殺のスイッチを探る

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