無言板アート入門

楠見 清

無言板――それは、誰かがなにかの目的で立てたはずなのに、雨風や紫外線によって文字が消えてしまった街角の看板たち。ようこそ、路上の美術展へ。

無言板アート入門
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0170
  • 整理番号:く-34-1
  • 刊行日: 2023/06/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-43898-0
  • JANコード:9784480438980
楠見 清
楠見 清

クスミ キヨシ

楠見 清(くすみ・きよし):1963年生まれ。美術評論家。『美術手帖』編集長を経て、現在は東京都立大学准教授。著書に『ロックの美術館』、共著に『もにゅキャラ巡礼──銅像になったマンガ&アニメキャラたち』『20世紀末・日本の美術──それぞれの作家の視点から』、分担著に『現代アート事典』『絵本の事典』など。展覧会企画に「KRAZY!」共同キュレーター(バンクーバー美術館、カナダ)、「江口寿史展|彼女」監修など。

この本の内容

誰かがなにかの目的で立てたはずなのに、雨風や紫外線などの影響で文字が消えてしまった街角の看板たち。そんな“もの言わぬ看板”=「無言板(Say Nothing Board)」を、作り人知らずのストリートアートとして鑑賞する。美術評論家である著者が、まち歩きの道すがらに発見、収集した路上の芸術をカラーで約200点収録&解説。これを読めば、いつものさんぽ道がまったく新しい美術館に見えてくる!

この本の目次

第1章 定義:無言板とは何か(役に立たない
もの言わぬ看板
レディメイドの禅
無言板の類型と特徴)
第2章 鑑賞術:気がつけば街角は美術展(コンセプチュアルアート―言うことなしの芸術
アノニマスアート―作り人知らずの芸術
ミニマルアート―最少限であることの美学
ファウンドオブジェ―見立てのカ
コンクリート・ポエム―ストリートの詩篇
都市のポートレート―現代を生きる私たちの分身)
第3章 考察:無と消費をめぐる文化史(無のキャンペーン
ナンセンスの森
無為に多忙
何もしないという戦術)

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