新版 慶州は母の呼び声 ─わが原郷

森崎 和江

わたしが愛した「やさしい故郷」は日本が奪った国だった。1927年・植民地朝鮮に生まれた作家の切なる自伝エッセイ、待望の復刊。解説 松井理恵

新版 慶州は母の呼び声 ─わが原郷
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 880円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:も-7-2
  • 刊行日: 2023/11/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-43919-2
  • JANコード:9784480439192
森崎 和江
森崎 和江

モリサキ カズエ

詩人、作家。1927年、日本統治下の朝鮮・慶尚北道大邸に生まれる。17歳の頃に単身で朝鮮を離れ、福岡女子専門学校へ入学。50年、丸山豊主宰の詩誌「母音」同人となる。58年筑豊に移り、上野英信・谷川雁らと「サークル村」創刊、59年に女性交流誌「無名通信」創刊。著作に『まっくら』『第三の性』『こだまひびく山河の中へ』『奈落の神々』『からゆきさん』『ささ笛ひとつ』ほか多数。2022年逝去。

この本の内容

人間の業を映す独自の作家活動を続けた森崎和江は、日本統治下の朝鮮に生まれた。大邱、慶州、金泉、現地で教師を務める父、温かな母と弟妹、そして「オモニ」たち―歴史的背景を理解せぬまま己を育む山河と町をただひたすら愛した日々に、やがて戦争の影がさす。人びとの傷と痛みを知らずにいた幼い自身を省みながら、忘れてはならぬ時代の記憶を切に綴る傑作自伝。

この本の目次

序章
第1章 天の川
第2章 しょうぶの葉
第3章 王陵
第4章 魂の火
余章

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