学ぶことは、とびこえること ─自由のためのフェミニズム教育

ベル・フックス 著 , 里見 実 監訳 , 朴 和美 翻訳 , 堀田 碧 翻訳 , 吉原 令子 翻訳

境界を越え出ていくこと、それこそが自由の実践としての教育だ。ブラック・フェミニストが自らの経験をもとに語る、新たな教育への提言。解説 坂下史子

学ぶことは、とびこえること ─自由のためのフェミニズム教育
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0137
  • 整理番号:フ-50-1
  • 刊行日: 2023/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:368
  • ISBN:978-4-480-51170-6
  • JANコード:9784480511706
ベル・フックス
ベル・フックス

ベル フックス

ベル・フックス(bell hooks):1952−2021年。米ケンタッキー州生まれ。フェミニズム理論家、作家、文化批評家。邦訳書に『アメリカ黒人女性とフェミニズム──ベル・フックスの「私は女ではないの?」』『フェミニズムはみんなのもの──情熱の政治学』『ベル・フックスの「フェミニズム理論」──周辺から中心へ』など多数。

里見 実
里見 実

サトミ ミノル

里見 実(さとみ・みのる):1936-2022 年。國學院大學名誉教授。東京大学大学院人文科修了。専門は教育社会学。中南米演劇の研究と翻訳にも取り組んだ。おもな著書に『パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む』、『学ぶことを学ぶ』、『ラテンアメリカの新しい伝統』など、おもな訳書に、アウグスト・ボアール『被抑圧者の演劇』、パウロ・フレイレ『希望の教育学』、カルラ・リナルディ『レッジョ・エミリアと対話しながら』などがある。

朴 和美
朴 和美

パク ファミ

朴和美(ぱく・ふぁみ):1949 年生まれ。テンプル大学(日本校)大学院修士課程修了(教育学修士)。総合金融会社の社内英語翻訳者、大学非常勤講師、NPO 理事などを経て、「在日朝鮮人女一人会」を始める。著書に『「自分時間」を生きる』、共訳書にH・S・ギルバート『性の女性史』がある。

堀田 碧
堀田 碧

ホッタ ミドリ

堀田碧(ほった・みどり):1950 年生まれ。翻訳家。ケント大学修士課程修了(女性学修士)。共著に『経済のグローバリゼーションとジェンダー』(伊豫谷登士翁編)が、訳書に、ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』、C・T・モーハンティー『境界なきフェミニズム』(監訳)などがある。

吉原 令子
吉原 令子

ヨシハラ レイコ

吉原令子(よしはら・れいこ):1965 年生まれ。日本大学商学部教授。ミネソタ州立大学大学院修了(女性学修士)。テンプル大学(日本校)大学院博士課程修了(教育学博士)。専門はアメリカ女性運動史、フェミニズム教育学。著書に『アメリカの第二波フェミニズム』、The Socially Responsible Feminist EFL Classroomなどがある。

この本の内容

肌の色、ジェンダー、階級といった差異を前にして、すべての人に開かれた「学びの共同体」をつくることはできるか。まず自分自身を批判的にみつめ、変えるための教育はいかにして可能か。ブラック・フェミニストの大学教師であるベル・フックスが自らの経験をもとに、学生と教師の双方に語りかける。教室での性差別や人種差別にどう対処するか、異なる経験をいかに語り合うか、学ぶことの歓びと不安…。フレイレの批判的教育学やフェミニズムの教育思想、黒人教師の教育実践を導きに語る本書は、様々な境界を越え出る「自由の実践としての教育」のためのヒントに満ちている。

この本の目次

1 関与の教育
2 価値観に革命を―多様な文化を尊重するために
3 変化を恐れない―多様な文化のなかで教える
4 パウロ・フレイレ
5 解放の実践としての理論
6 本質主義と経験
7 姉妹の手をとって―フェミニストの連帯
8 フェミニスト的に考える―いま教室で
9 フェミニストの学究生活―黒人研究者として
10 教えの共同体をめざして―ある対話
11 言葉―新しい世界と、そして新しい言葉を
12 教室の内なる階級を見据える
13 教育過程とエロス、エロティシズム
14 エクスタシー―とめどなき教えと学び

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可