社会思想史講義

城塚 登

近代社会の形成から現代社会の変貌まで、各時代が抱える問題を解決しようと生みだされた社会思想。思想家達の足跡を辿る明快な入門書。解説 植村邦彦

社会思想史講義
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0130
  • 整理番号:シ-44-1
  • 刊行日: 2023/08/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-51199-7
  • JANコード:9784480511997
城塚 登
城塚 登

シロツカ ノボル

城塚 登(しろつか・のぼる):1927?2003年。東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院を経て、東京大学教養学部教授、共立女子大学学長、日本倫理学会会長、日本学術会議会員などを歴任。東京大学名誉教授。著書に『近代社会思想史』(東京大学出版会)、『フォイエルバッハ』『若きマルクスの思想』(ともに勁草書房)、『新人間主義の哲学』(日本放送出版協会)、『ヘーゲル』(講談社学術文庫)、訳書にマルクス『経済学・哲学草稿』『ユダヤ人問題によせて・ヘーゲル法哲学批判序説』(ともに岩波文庫)、ルカーチ『歴史と階級意識』(白水社)などがある。

この本の内容

社会思想は、その時代の社会がかかえる問題を解決しようと、思想家が格闘しつつ生みだすものである。本書はルネサンス以降の歴史を、3つの流れで捉える。すなわち、民主主義・資本主義社会はいかなる思想的過程で形成されたか、近代社会に顕在化した問題を解決するためどのような社会思想が生み出されたか、そして20世紀以降どのような問題が発生したか。著者が指摘する「現代社会の問題」とは、個人の自立性を押しつぶす官僚制化・大衆社会化・管理社会化であり、さらに資本主義社会の矛盾・弊害の克服を目指したはずの社会主義諸国の行き詰まりまでを含む。長らく読み継がれてきた簡潔で定評ある入門書。

この本の目次

第1章 近代的人間の登場
第2章 個人の自立と自由
第3章 民主主義思想の誕生
第4章 民主主義思想の発展
第5章 啓蒙思想の展開とロマン主義
第6章 「市民社会」への反省
第7章 初期社会主義思想
第8章 マルクスの人間解放思想
第9章 マルクスの共産主義思想
第10章 フェビアニズムと社会民主主義
第11章 マルクス主義思想の展開
第12章 合理化と官僚制の問題
第13章 大衆社会の様相
第14章 管理社会の本質
第15章 日本の近代化と社会思想
第16章 現代日本社会の諸課題

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