神経回路網の数理 ─脳の情報処理様式

甘利 俊一

複雑な神経細胞の集合・脳の機能に数理モデルで迫り、ニューロコンピーュータの基礎理論を確立した記念碑的名著。AIの核心技術、ここに始まる。

神経回路網の数理 ─脳の情報処理様式
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0150
  • 整理番号:ア-35-3
  • 刊行日: 2024/01/11
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:528
  • ISBN:978-4-480-51229-1
  • JANコード:9784480512291
甘利 俊一
甘利 俊一

アマリ シュンイチ

甘利 俊一(あまり・しゅんいち):1936年、東京生まれ。1963年東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。工学博士。九州大学助教授、東京大学教授、パリ大学客員教授、ルーバン大学特任教授、理化学研究所脳科学センター長などを経て、現在は同センター特別顧問。東京大学名誉教授。専攻は数理工学(神経回路網理論・情報幾何学)。「神経情報処理の基礎理論の研究」により、1995年日本学士院賞受賞。文化功労者、文化勲章受章。著書に『情報理論』(学芸文庫M&S)、『脳・心・人工知能』(ブルーバックス)、『情報幾何学の新展開』(サイエンス社)ほか多数。

この本の内容

脳は多数の神経細胞の集合で、その機能は複雑な神経回路網によって担われ、最高度の情報処理システムとして働いている。ここに情報の基本原理の発現を見た著者は、神経回路網理論の法則化を目指し、そのことこそが、脳の働きを解明するために本質的に意義のある有効なアプローチであると考えた。こうして「数理脳科学」は誕生した。今日のAIの隆盛を導き、同時に脳科学研究の核心的理論を生み出した理工学者による記念碑的著作。

この本の目次

1 序―神経回路網の数理的研究
2 神経細胞と神経回路網の数理モデル
3 ランダム結合の変換回路網
4 神経集団の巨視的力学
5 統計神経力学の数学的基礎
6 神経場のパターン力学
7 神経回路網における競合と協調
8 神経細胞の学習理論
9 自己組織神経回路網における情報処理

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