よみがえる天才3 モーツァルト

岡田 暁生

完璧なる優美と美の残酷――人間の喜びと悲しみの間の無限の綾を描き得た音楽史上ただ一人の天才の真実とは? 作品から解き明かす。

よみがえる天才3 モーツァルト
  • シリーズ:ちくまプリマー新書
  • 1,012円(税込)
  • Cコード:0273
  • 整理番号:358
  • 刊行日: 2020/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-68383-0
  • JANコード:9784480683830
岡田 暁生
岡田 暁生

オカダ アケオ

1960年京都生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は近代西洋音楽史。『西洋音楽史』(中公新書 2005年、韓国語版 2009年)、『音楽の聴き方』(中公新書 2009年、吉田秀和賞受賞)など、西洋音楽を独自の視点から、やさしく読み解いた著書の多くで広く知られる。他の著書に、『オペラの運命』(中公新書 2001年、サントリー学芸賞受賞)、『ピアニストになりたい!』(春秋社 2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『恋愛哲学者モーツァルト』(新潮選書 2008年)、『楽都ウィーンの光と陰』(小学館 2012年)など多数。

この本の内容

完全なる優美、子どもの無垢、美の残酷、壊れたような狂気、死の臭い、そして楽しさと同居する寂しさ―目まぐるしく濃淡が変化する人間心理の綾を音で描くことができた音楽史上ただ一人の作曲家、モーツァルト。天才少年の殻を自ら打ち破り、初のフリー芸術家という革新的な活動を繰り広げた天才の真実とは?

この本の目次

モーツァルトの比類なさはどこに?
「天才君」の栄光と悲惨
「ある」と「なる」―天才の二つのありよう
失意は天才少年の宿命
教育パパの呪縛は結婚で断つ
「天才」とは何?
フリーになるということ
芸術家と実人生
美の冷酷さについて
実存の不安と「まあこんなものか…」の希望
「ところで」の奇跡
流麗さについて―モーツァルトの作曲レッスンを受ける
晴れた日のメランコリー
モーツァルトは神を信じていたか?
幸福な阿呆に神は宿る

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