プルースト 読書の喜び ─私の好きな名場面

保苅 瑞穂

<テクスト>の快楽の極北に至福の時間が流れる

『失われた時を求めて』は、〈テクストの快楽〉にみちた小説でもある。〈紅茶とマドレーヌ〉などの名場面に光をあて、作品と人間の真実をエセー風に描く思索の書。

プルースト 読書の喜び ─私の好きな名場面
  • シリーズ:単行本
  • 3,190円(税込)
  • Cコード:0098
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2010/12/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-83812-4
  • JANコード:9784480838124
保苅 瑞穂
保苅 瑞穂

ホカリ ミズホ

保苅瑞穂(ほかり・みずほ):1937-2021年。東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。1964-67年パリに留学。東京大学名誉教授、獨協大学名誉教授。専門はフランス文学。著書に『プルースト・印象と隠喩』、『プルースト・夢の方法』、『モンテーニュ私記』、『ヴォルテールの世紀』、『恋文』、『モンテーニュの書斎』『ポール・ヴァレリーの遺言』など。訳書に『プルースト全集』(共編・共訳)、『プルースト評論選』(編訳)、フィリップ・ミシェル=チリエ『事典 プルースト博物館』(監修・共訳)、ロラン・バルト『批評と真実』など。

この本の内容

20世紀最大の小説『失われた時を求めて』は、比類ない“読書の快楽”に彩られた文学作品でもある。有名な“紅茶とマドレーヌ”、“海と娘と薔薇”、“祖母の死”、“心情の間歇”など、圧倒的な感銘をよぶ名場面を読み解き、その魅力をエセー風に描き出す。

この本の目次

1 雨上がりの森―序にかえて
2 水中花のように
3 音楽あるいは魂の交流―吉田秀和先生に
4 夜明けの停車場
5 海と娘と薔薇の茂み
6 オルフェウスの叫び
7 春の驟雨―井上究一郎先生に
8 死の舞踏―野田弘志に

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