悪の哲学 ─中国哲学の想像力

中島 隆博

悪への対抗

孔子や孟子、荘子など中国の思想家たちは「悪」について、どのように考えてきたのか。現代にも通じるこの問題と格闘した先人の思考を、斬新な視座から読み解く。

悪の哲学 ─中国哲学の想像力
  • シリーズ:
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0310
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2012/05/14
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-01543-3
  • JANコード:9784480015433

この本の内容

この世の悪は、一人ひとりがその行いを改めれば払拭できるものだろうか?自然災害に見舞われ、多くの人が苦しめられているとき、そこに悪の問題はないのだろうか?孔子や孟子、荘子、荀子などの中国古代の思想家たちも、悪という問題に直面し、格闘してきた。清代にいたるまでの、そうした悪をめぐる哲学的思考を辿りなおし、その可能性と限界を描き出す。悪にあらがい、その残酷さを引き受け、乗り越えるための方途を探る哲学の書である。

この本の目次

第1章 君子の悪と小人の悪
第2章 無善無悪
第3章 天と人―災異と天譴
第4章 性は善である
第5章 礼について
第6章 荘子と非倫理
第7章 性は悪である
おわりに 想像力のレッスン

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