ハーメルンの笛吹き男 ─伝説とその世界

阿部 謹也

「笛吹き男」伝説の裏に隠れた謎はなにか? 十三世紀ヨーロッパの小さな村で起きた事件を手がかりに中世における「差別」を解明。
【解説: 石牟礼道子 】

ハーメルンの笛吹き男 ─伝説とその世界
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 880円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:あ-4-2
  • 刊行日: 1988/12/01
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-02272-1
  • JANコード:9784480022721
阿部 謹也
阿部 謹也

アベ キンヤ

1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。『中世を旅する人びと』『西洋中世の男と女』『中世の星の下で』『自分のなかに歴史をよむ』『ハーメルンの笛吹き男』『「世間」への旅』「阿部謹也著作集」全10巻(以上、筑摩書房)、『「世間」とは何か』(講談社)、『物語 ドイツの歴史』(中央公論新社)、『阿部謹也自伝』(新潮社)など多数の著書がある。2006年9月没。

著者に関する情報

追悼・阿部謹也[全文を読む]

この本の内容

《ハーメルンの笛吹き男》伝説はどうして生まれたのか。13世紀ドイツの小さな町で起こったひとつの事件の謎を、当時のハーメルンの人々の生活を手がかりに解明、これまで歴史学が触れてこなかったヨーロッパ中世社会の差別の問題を明らかにし、ヨーロッパ中世の人々の心的構造の核にあるものに迫る。新しい社会史を確立するきっかけとなった記念碑的作品。

この本の目次

第1部 笛吹き男伝説の成立(笛吹き男伝説の原型
1284年6月26日の出来事
植民者の希望と現実
経済繁栄の蔭で
遍歴芸人たちの社会的地位)
第2部 笛吹き男伝説の変貌(笛吹き男伝説から鼠捕り男伝説へ
近代的伝説研究の序章
現代に生きる伝説の貌)

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