大菩薩峠18

中里 介山

竜之助と湖上に遊んだ一夜、漂う舟中でお雪は、死にたいと口走る。一方、王国に群がる人々の背信に、お銀様は憤激した…恐山の巻、農奴の巻。

大菩薩峠18
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 836円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:な-21-18
  • 刊行日: 1996/08/22
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:480
  • ISBN:4-480-03238-X
  • JANコード:9784480032386
中里 介山
中里 介山

ナカザト カイザン

(1885〜1944)東京府下西多摩村(現、羽村市)生まれ。15歳で上京、電話局交換手・小学校教員を経て木下尚江らの社会主義運動に加わる。明治37年(1904)都新聞社に入り、同39年に処女作『氷の花』を発表、続いて『浄瑠璃坂の仇討』他を都新聞に連載し文名をあげた。大正2年(1913)29歳で『大菩薩峠』連載を開始。都新聞連載中絶後は、毎日新聞、国民新聞、読売新聞などに昭和16年(1941)まで書き継がれ、この間29年に及ぶがついに未完に終わった。

この本の内容

夜ごとに徘徊する竜之助を探しにでた米友が、役人に捕まった。近在に一揆の気配、その一味と見られたのだ。お銀様は竜之助を長浜に隠れ住まわせ、お雪に世話を託した。一夜、湖に舟を漕ぎだす竜之助とお雪。漂う舟で激情にかられ、死にたいとお雪が迫る。竜之助の腕がのびる…そのころ胆吹山麓でお銀様が憤っていた。夢の王国がぐらついている。群がり来る人々はみな理想どころか、甘い汁を吸おうとするばかり…「恐山の巻」「農奴の巻」を収録。

この本の目次

恐山の巻(承前)
農奴の巻

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