ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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若きレヴィ=ストロースに哲学の道を放棄させ、ブラジルの奥地へと駆り立てたものは何だったのか?彼の構造主義を中心とする思考は、現代思想にも深い影響を与え、西洋の自文化中心主義への反省と主体の解体をうながす大きな役割を果たした。本書は、レヴィ=ストロースの代表作『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』をとりあげ、彼が未開社会の親族構造や神話研究から汲みあげた豊かな思考の可能性の核心を読み解く。しばしば誤解されがちな「構造主義」をホントに理解し、ポストコロニアル論にも活かすための新しいレヴィ=ストロース入門
第1章 人類学者になるということ―哲学の放棄
第2章 構造主義はどのように誤解されるか―変換と無意識
第3章 インセストと婚姻の謎解き―『親族の基本構造』
第4章 ブリコラージュvs近代知―『野生の思考』『今日のトーテミズム』
第5章 神話の大地は丸い―『神話論理』
おわりに 歴史に抗する社会―非同一性の思考
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