ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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日本経済新聞の連載小説が、『下天は夢か』や『失楽園』のような大ベストセラーを生み出してきたのはなぜだろうか。それはこの新聞が、戦後日本を支えてきた経済システムの激変を最もジャーナリスティックに映し出してきたからである。変容を迫られる企業社会に「日経小説」は今後ますます「日経平均」と同じくらい日本経済の現状と未来をしめす手がかりとなるのである。明日を生き抜くための、ビジネスマン必読の書。
第1章 新聞小説としての日経小説(『失楽園』に見る新聞小説の特徴
新聞小説のはたらき)
第2章 日本的経営と歴史小説(歴史小説の意義
人情から情報へ ほか)
第3章 「いま」を描く現代小説(世代の違いを読む
価値観の変化をうけて ほか)
第4章 高度成長以降の企業と家庭(運命共同体がゆさぶられる
七〇年代の進歩と調和 ほか)
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