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定価

792

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06295-6

Cコード

0220

整理番号

591

2006/04/05

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

日本は神国である。―誰もが耳にしたことのあるこの言説。しかし、われわれは、「神国日本」がいったい何を意味するのか、本当に知っているのだろうか?その展開を実証的にたどってみると意外な事実が見えてくる。たとえば、「ナショナリズム」を高揚させるイデオロギーと思われがちなこの思想も、中世においては、必ずしも、他国に対する日本の優越を説くものではなかったのだ。その他、天皇・仏教的世界観など、さまざまな観点より、古代から中世、そして近世・近代に至る神国言説を読み解く。一千年の精神史。

目次

序章 神国思想・再考への道
第1章 変動する神々の世界
第2章 神と仏との交渉
第3章 神国思想の成立と変容
第4章 神国思想の歴史的意義
第5章 疎外される天皇
終章 神国の行方

著作者プロフィール

佐藤弘夫

( さとう・ひろお )

1953年宮城県生まれ。1978年、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。盛岡大学助教授を経て、現在、東北大学大学院文学研究科教授。神仏習合、鎌倉仏教、国家と宗教、死生観などをキーワードに日本の思想を研究。実証的な文献読解をベースにしながら、想像力を駆使して大きな精神史のストーリーを組み立てることを目指す。主な著書に、『アマテラスの変貌』(法藏館)、『霊場の思想』『日本中世の国家と仏教』(以上、吉川弘文館)、『日蓮』(ミネルヴァ書房)、『起請文の精神史』(講談社選書メチエ)、『日蓮「立正安国論」』(全訳註、講談社学術文庫)、『概説 日本思想史』(編著、ミネルヴァ書房)など多数。

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